観戦録

おやじファイトのチャンピオンカーニバル、ナイスミドルXIIと熱い試合が期待できる秋ですね。
ちょっと前に観戦した試合ですが凄くいい試合で放送も無かったので記録しておきます。

2011.9.30 後楽園ホール
スーパーフェザー級
バルディア・カレロ・エルナンデス(ワタナベ)vs 石川昇吾(新日本木村)

以下、拳論というサイトから抜粋です。
<キューバのアマ国内王者だったバロディアもプロデビュー戦。日本人女性との結婚で来日、ジムでは日本ランカーを圧倒しているそうで、対戦相手選びが難航して「1ラウンドもてば10万、2ラウンドもてば20万円、勝てば50万円を払う」と異例の賞金マッチで公募。
 決まったのは09年の東日本新人王・石川(8勝(2KO)2敗)で、いきなりA級選手となりました。石川は前回、日本フェザー級5位の涼野康太に僅差の負傷判定負けしましたが、デビュー3戦目以降の白星がすべて戦績で勝ち越している相手を下したものです。>

賞金マッチで日本デビューというのは故バレロ選手を思い出しますね。
私の興味もエルナンデス選手の強さとか技術でした。

初回、石川選手は倒されず賞金ゲットが確定しましたが賞金目当ての倒されないことだけが目的の姿勢ではないことが、観客席にも伝わる試合っぷり。
2R以降、石川選手の応援団以外も巻き込んで声援が飛び交います。
試合はほぼ一進一退でしたが4Rにエルナンデス選手の左フックが決まり石川選手ダウン!
会場は「負けてもよく頑張ったし、いい試合だった」の雰囲気でしたが立ち上がり、このラウンドを凌ぎました。
5R。
石川選手、ダウンの影響は全く無いようで前回まで以上の動きで立ち向かいます。
エルナンデス選手も変わらず応戦してるように見えましたが徐々に失速していったのか、ラウンド終了間際に連打を浴びダウン!
この連打によるダメージは深く、自力でコーナーに戻れないほどでした。

いい試合を見て感動や興奮する事はありましたが、この試合が特別だったのは会場が一体となり次第にに大きなうねりとなったこと。
今まで歓声をあげたり拍手したりというのはありましたが、鳥肌が立ち両手を挙げて立ち上がっていたのを後で気づくというのは初めてでした。

リングから下りる前に勝者はマイクを渡され少しコメントしてましたが好感の持てるいい内容でした。
考えてみたら放映も無いのに試合後にマイクが向けられるのも珍しかったです。
リングアナの粋な演出でしたね。

Michiroh YAMADA

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