昼頃に撮った神田川から都庁の眺め。

いい天気です。
でも最近何故か、ちょっと風が強いんですよね。

Michiroh YAMADA

書き放しのままでは、申し訳ない(?)ので
結果を報告したいと思います。

藤岡、

見事にやってくれました!

アマチュア時代も含めて、倒れたことのなかった王者、
アナベル・オルティスから5R、8Rにダウンを奪い
8R終了TKO勝ちで、新王者となりました。

男子も含めて、宮城県出身の選手では初の世界チャンピオン誕生です。

昨日の試合の模様を写真に撮りましたので
よかったら見てください
こちら

昨日は祝勝会で呑み過ぎました・・・

本日、後楽園ホールにて
女子の世界タイトルマッチが3試合あります。

WBC女子Lフライ級タイトルマッチ
C富樫直美(ワタナベ) 10R #11ジュジース・ナガワ(比国)

WBC女子世界アトム級タイトルマッチ
C小関　桃(青木) 10R #13クリカノック・アイランドムエタイ(泰国)

WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ
Cアナベル・オルティス(メキシコ) 10R #4藤岡奈穂子(竹原＆畑山）

この中で、個人的に注目、と云うより“思い入れ”を持っている選手は
この日の唯一の挑戦者、藤岡奈穂子です。

この3大世界タイトル戦の興行は、本来ならば
3月の12日に行われるはずでした。

前日の計量他、世界戦のセレモニーも全て終わり
いよいよ、明日はリングに上がって結果を出すのみ。

と、いうところで

あの、未だかつてない規模の地震が東北地方を中心に
日本列島を襲いました。

会場の後楽園ホールも被害に遭い、試合は中止(延期)となりました。

ここで、少々個人的なことを書かせていただきます。

宮城県の古川市(現・大崎市)に、アマチュアのボクシングジムがあり、
そこで当時会長を務めていた清野氏とは、長年の友人です。

藤岡は、そのジムでボクシングを始めました。

アマチュアで藤岡は、快進撃を続けます。

2000年の全日本アマチュア大会で新人王を獲得したのを皮切りに

全日本大会でもバンタム級・フライ級でタイトルを獲得。

2003年アジア選手権で3位となり、

2004年に台湾で開催されたアマチュア国際女子トーナメントでは銅メダルを、
翌2005年には、日本人最高となる銀メダルを獲得。

2007年の日野で行われた大会には、私も行きました
当然のように、全試合RSC勝ちで優勝。

2009年の全日本大会で優勝を飾り、
国内無敗でアマチュアキャリアを締めました。

オリンピック出場を目指していましたが、
アマ選手でいられる34歳までに正式種目にはにりそうもなかったので、

会長の清野氏と親交のある、竹原慎二氏が会長を勤める
「竹原＆畑山ジム」より、プロに転向しました。

プロ転向後も快進撃。

2009.09.15　リリー・ラチャプラチャジム戦　　　　　 2R TKO勝ち(デビュー)
2009.11.30　猪崎かずみ戦　 2R TKO勝ち
2010.04.01　ポーンブーノン・ポーウィンブルラメット戦　2R TKO勝ち
2010.09.24 カニタ・トーンソンタクシン戦　　　　　　　10R判定勝ち(OPBFミニフライ級王座獲得)
2010.12.15 柴田直子戦　　　　　　　　　　　　　　　　10R判定勝ち(OPBFミニフライ級王座防衛)

そして、今年の3月12日に、WBC女子世界ミニフライ級王者の
アナベル・オルティスに挑戦するはずだったのですが・・・

計量も終わり、あとはゴングを待つだけの藤岡を襲った震災、
藤岡は宮城県大崎市にある実家と連絡を取ろうとしたのですが
なかなか連絡が取れず、試合どころではなかったそうです。

幸い(?)にも、試合は延期となり、しばらくして実家の家族も全員無事との連絡がついたそうですが・・

私はもちろん、親友の教え子だからという理由で
「藤岡には、ぜひ、世界を獲って欲しい!」と強く願っていましたが、

震災のあった今では、その意味も違うものになりました。

今月3日に、私はマイカーで宮城県大崎市は古川にある
自家製ハンバーグ料理のお店へと行きました。
このお店のオーナー・シェフは「藤岡の応援」繋がりで知り合った友人です。

彼は、藤岡の応援熱が高まり、「後援会」を発足。自ら会長になりました。

そこで、先ほどの清野氏と後援会長と私で、美味しいハンバーグを肴に
呑んで語らいました。

この後援会長も、震災直後は店内がメチャメチャになり
「これは商売を続けるのは無理かも・・・」
と、途方に暮れていたそうです。

今、藤岡は単に「大崎市の星」ではなく

「被災地の希望」になっているのを、私は痛感させられました。

5月8日、

藤岡には、何がなんでも世界王者となって
被災地に希望の明かりを灯して欲しい。

私にとって、こんな切羽詰まったような気持ちで見る試合は、
滅多には無いことと思います。

頑張れ、藤岡!

そして、東北に比べて軽いとはいえ、
東京で震災に遭い、怖い思いをしながらも

また日本に来てくれた、王者アナベル・オルティス選手にも感謝したい。